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WORKS / PERFORMANCE 2025

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特別展 星の瞬間 アーティストとミュージアムが読み直す、Hokkaido オープニングパフォーマンス(2025)

星の瞬間展オープニングパフォーマンス

2025.1.1 am9:20~30 場所:北海道立近代美術館1階ホール

あけましておめでとうございます。

祭の妖精・祭太郎でございます。

 

 

この度は星の瞬間展のオープニングセレモニー、

まさに、この瞬間に、お招きいただきまことにありがとうございます。

新たな年の始まりにこの特別なイベントに参加できることを大変嬉しく思うのでございます。

 

私たちが生きているこの宇宙は非常に神秘的な現象に満ちております。

例えば、太陽が地球に光を届けるまでに、約8分21秒かかります。

光は太陽の核融合によって生まれたものであり、

私たちがその光を目にする時、

光は何年も前、何千年も前に放たれたものです、

星の光も同じでございます。

この瞬間に、その光と出会っているということは、

非常に神秘的であり、

私たちの存在そのものを考えさせられます。

 

さらに、人間が光を視覚的に認識するまでには、

約0.2秒から0.4秒かかるとされています。

短い時間の中で、私たちは周囲の世界を認識し、理解し、そして表現することが可能になります。

体を動かす瞬間、自由落下運動が約0.5秒で始まる事も、身体の不思議さを教えてくれます。

たった1秒あれば視覚を通じて物を認識し、

その情報をもとに行動を選択することができるのでございます。それが祭太郎の受け身でございます。

 

 

さて話は変わり、1977年、7月に北海道近代美術館が誕生しました。

これまでに6000点以上の作品が収蔵されており、さまざまなアーティストの創造性が表現されてきました。私は1977年 5月、札幌で生まれ、その後名寄に住んでいたため、美術館の存在は遠いものでしたが、18歳以降芸術に触れる機会が多くなり、

時が経つにつれて私はこの美術館が持つ意味や価値を深く理解するようになりました。

 

1977年には、世界中で様々な重要な出来事がありました。政治では米ソ首脳会談が行われ、中東和平の進展が見られ、社会活動では女性やマイノリティの権利運動が活発化しました。

宇宙開発分野ではNASAのボイジャー1号、2号の打ち上げ、映画スターウォーズが公開されるなど、

それぞれの文化的な影響が色濃く残っています。

これらの出来事は私たちの社会や文化に今も影響を与え続けています。

 

 

星の瞬間展では過去の作品が学芸員や現代作家によって新たに対話し、時空を超えて混じり合った成果が展示されています。鑑賞者の皆様の視線と作品が交わることで、新たなエネルギーが生まれ、その混沌としたエネルギーが調和へと変わる様子を楽しむことができるでしょう。

 

プラスのエネルギーはよりマイナスエネルギーへ、

マイナスエネルギーはよりプラスエネルギーへ。

混沌としたエネルギーは調和のエネルギーへ。

この空間はよりエネルギーが流動的になり、ますますカオスの状態が引き起こされるでしょう。

私たちの目では見る事ができませんが、、、

このエネルギーの波は新しい旅に出かけるのでございます。

 

私が生まれる前に存在していたもの。

私が生きている間に存在しているもの。

私が生きている間に存在しなくなったもの。

私が存在しなくなったあとも

これらすべてが美術館という空間で交わり、芸術文化が保たれています。

美術館は私たちの記憶や経験を形にし、

次世代へと引き継ぐ重要な役割を果たしているのです。

 

私の受け身パフォーマンスの探究は。

27年前にドイツで始まりました。

1秒の表現を27年かけて探究し続け、理想の星の形を追い求めています。

北海道の芸術、その星の形とは何か、

今回出展された9名の作家のみなさまと学芸員みなさまのそして未来の人々がその答えを見つけてくれるでしょう。

 

最後に、この星の瞬間展を通じて、

一瞬にして起こる奇跡をぜひお楽しみください。

この展覧会が皆様にとって新たな発見と感動をもたらすことを心より願っております。

 

皆様に私の言葉を届けて、ちょうど8分21秒が経過しましたので

ここで終わりにします。

 

星の光の瞬間を!ありがとうございました。

特別展

星の瞬間

アーティストとミュージアムが読み直す、Hokkaido

現代アーティストと学芸員それぞれがピックアップした当館の「北海道の美術」コレクション、アーティストの自作、学芸員によるコレクション研究の成果を一堂に展示します。北海道美術史を複眼的に読み直す試み。企画協力はCAI現代芸術研究所/CAI03。

会場
北海道立近代美術館 展示室A 1階、展示室B

会期
2025年1月5日(日)~3月16日(日)

 

開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)

 

休館日:月曜日(1/13、2/24を除く)、1/14(火)、2/25(火)

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